セカンダリードミナント

ダイアトニック外のドミナントで色彩を加える

セカンダリードミナント(副属七)は、ダイアトニックコードのいずれかをI(トニック)と見立て、そのV7を挿入するテクニックです。

基本例(Cメジャー):
- V7/II (A7): Dm7へ解決 → A7 → Dm7
- V7/III (B7): Em7へ解決 → B7 → Em7
- V7/IV (C7): Fへ解決 → C7 → F
- V7/V (D7): G7へ解決 → D7 → G7
- V7/VI (E7): Amへ解決 → E7 → Am

効果
- ダイアトニックだけでは得られない「引力」と「色彩」を加える
- 一瞬だけ転調したような鮮やかな響き
- 特にV7/Vは「ダブルドミナント」と呼ばれ、非常に多用される

セカンダリードミナントを使いこなすと、コード進行の色彩が一気に豊かになります。

サウンドデモ

I: C
V7/II: A7
IIm7: Dm7
V7: G7
IM7: CM7

ピアノで試す

ファ
ファ

この理論が使われている楽曲

実際の楽曲でこの理論がどう活かされているか確認しましょう。

1

Sweet Child O' Mine

Guns N' Roses (1987)

D→C→G→Dの進行中にセカンダリードミナントが使われ、ロックに高揚感を加えている。

2

I Got Rhythm

George Gershwin (1930)

セカンダリードミナントの連続で色彩豊かな進行を実現したジャズスタンダード。

3

Georgia on My Mind

Ray Charles (1960)

各コードへのセカンダリードミナントが楽曲に深みと温かさを与えている。

4

Dancing Queen

ABBA (1976)

ダブルドミナント(V/V)が使われ、サビの高揚感を増幅。