サブドミナントマイナー

メジャーキーに切なさを加える借用コード

サブドミナントマイナーは、メジャーキーの楽曲で同主短調(同じルートのマイナーキー)からIVm(サブドミナントマイナー)を借用するテクニックです。

基本例(Cメジャー):
通常のIV = F(F-A-C)
サブドミナントマイナー = Fm(F-A♭-C)

使い方
- IV → IVm → I: サビの最後で切なさを加える
- I → IVm: 一気に哀愁を呼ぶ
- A♭の音(♭6th)が独特の切なさの正体

関連するコード
- ♭VI (A♭): 同じ♭6thの音を含む
- ♭VII (B♭): 同主短調からの借用
- IVm7 (Fm7): セブンスを加えてよりジャジーに

J-POPの「泣きサビ」の最終兵器とも呼ばれるテクニックです。

サウンドデモ

I: C
IV: F
IVm: Fm
I: C

ピアノで試す

ファ

この理論が使われている楽曲

実際の楽曲でこの理論がどう活かされているか確認しましょう。

1

Creep

Radiohead (1992)

G→B→C→Cmの進行でサブドミナントマイナー(Cm)が楽曲の「不気味な切なさ」を生んでいる。

2

In My Life

The Beatles (1965)

IVmが使われ、ノスタルジックな切なさが印象に残る名バラード。

3

Space Oddity

David Bowie (1969)

Fmajor→Fminorの動きが宇宙の孤独感を表現。サブドミナントマイナーの名使用例。

4

ひまわりの約束

秦基博 (2014)

サビ終わりでサブドミナントマイナーが使われ、切ない余韻を残すJ-POPバラード。

5

Yesterday

The Beatles (1965)

F→Fmに一瞬移る部分が楽曲の切なさのピーク。ビートルズはこの手法の名手。